(このブログは、東洋経済新報社刊「LIFE SHIFT2」を参考に、私の思うところを書いています。スタートは、昨年の7月10日です。)
人生戦略の三つの柱の「物語…自分のストーリーを紡ぐ」「探索…学習と移行に取り組む」という二つを扱ってきた。いよいよ三つ目の「関係…深い結びつきをつくり出す」(第5章)に入ろう。
人類の歴史をたどるNHKの「ヒューマニエンス」は私の好きな番組で、しっかり録画をため込んでいる。人類が他の生物と分かれてこのような発展を遂げた要因には、「集団で行動し、協働する能力」があったからだろう。その「関係性」は、人生100年時代の行動戦略としても重要な位置を占めるのは当然だ。
問題は、「これまでの社会とどのように変わっていくのか」という時代の先見性をひとりひとりが持てるかということだ。人間関係にはいろいろなスタイルがある。まずその核をなすのは「家族」だ。これが大きく変容してきていることは多くの人が感じていることだろう。
しばらく前の岡谷での土砂崩れ、今年の正月の能登半島での地震災害のニュースを見た時、最も悲しかったのは、お盆や正月の帰省で身内が大勢集まった状態に災害が襲いかかり、楽しかった団欒の場が悲惨な結果を生んだことだ。しかし我が家ではほとんどそういう家族の集まりがない。私も子どもの頃はそんな集まりがあったなあと思い出もあるが、今はほとんどない。今年の正月は何年ぶりかで、娘が帰省してくれ家族皆で一緒に過ごしたが、4人だけだ。
昔は、家族の構成はピラミッド型であったが、最近はビーンポール(豆などのつる植物の支柱)型に変わりつつあるという。兄弟の数が少なくなり、曽祖父母、祖父母の世話も一人二人の限られた子や孫が担うという負担の重さが課題となっている。
この第5章では、家族、友人、地域コミュニティーといった関係性、さらにオンライン上の人間関係などいろいろな側面から、人生戦略を見つめていこうと思う。