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「脳科学は人格を変えられるか」プロローグ

 新しいブログテーマを設定した。「脳科学と人格」だ。以前から気になっている本がある。題名は「脳科学は人格を変えられるか」(文芸春秋社刊)という。著者は、エレーヌ・フォックス。発刊当時は、オックスフォード大学教授で、心理学者・神経科学者と紹介されている。

 私はこのブログで脳科学や心理学に関する興味ある話題を発信していきたいと思っているので、この題名はとても面白い。一部この本の内容を公民館の講座でも使わしてもらったことがある。我々の生き方を考える時、その行動や考えの背景にあるものを探ることは、とても大切だと思うからだ。なんとなく、周りに流されて行動したり、自分にはできるわけないと諦めてしまったりしていることはないだろうか。

 ただ、この「人格は変えられるか」という題名は刺激的だ。おそらく訳して日本で発行する時、興味を引く題名にして多くの人に手に取ってもらいたかったからだろう。著者がこんな題名をつけたとしたら、やや危険な本だ。

 原題は、“Rainy Brain, Sunny Brain”(雨天脳、晴天脳)で、副題が“The New Science of Optimism and Pessimism”すなわち「楽観主義と悲観主義の新しい科学」となっている。つまり、「物事を悲観的に考えることと楽観的に考えることを、新しい科学の視点で解き明かした」というふうに受け止めればいいのではないか。

 私の人生を考える時、外の人からは「どうしてそんなに頑張れるの?」と思われていることが多いが、実際は山あり谷あり、それなりに思い出したくないこともある。それをどう乗り越えてきたのか振り返ると、自分をもう一人の自分になって見つめることの大切さを子どもに指導してきた手前、簡単に諦めてはダメだと言い聞かせる自分がいたのだろうと思う。そんな自分の人生をベースに、この本でどんなことを科学的に理解すれば良いか整理してみたい。そういう科学的な理解があるから、人に指導する上で、新しい扉を開くエネルギーを与えられるようになるのだと思う。