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熟成するシニア世代 その8

 昨日は「差し手感覚」と「駒感覚」について書いた。生徒に指示して思いのままに動かすことが優秀な教師とは思えない。そんなことを考えていたら、一昨日たまたま見たYouTubeのことを書きたくなった。ある心理カウンセラーが「命の次に大切な7つの習慣」について説明していた。

 まずこの「7つの習慣」は、スティーブン・R・コヴィーが書いた世界的に有名な本だ。ビジネス書や自己啓発本の王様と言われ、ネットで調べると、完訳、児童向け、マンガ版など、ほんとうにいろいろあってすごい。YouTubeでも、これに関する講演や本の解説もたくさん見ることができる。企業で社員研修などにも活用されているようだ。

 いろいろ見てみたが、私は次に紹介する心理カウンセラーさんの説明が核心をとらえ、簡単な言葉でまとめていて面白かった。それは「命の次に大切なものを知れば、人生は大きく変わる」その大切なものとは「選択をする自由」だというのだ。

 著者のコヴィーは「選択をする自由は、命の次に大切な恵みなのである。これ以外にないと、私は心の底から確信している」と言っているそうだ。刺激と反応の間に選択がある。美味しい肉が出ても、そればかりではなくて「野菜も食べよう」とか、人間は成り行きだけでなく、刺激と反応の間で選択をすることができるのだ。もっと詳しく知りたい人は、“心理カウンセラー・ラッキー”さんで検索してみてほしい。

 退職して暇になったからどうするか?なんとなくテレビばかり見ている人はいないと思う。テレビばかり見ていても、次第に嫌になって、「散歩に行ってみようか」とか次の行動を起こすだろう。でも、それは「選択の自由がある」と言って良いのだろうか。大事なことは、流れに任せず、自分で考え、目指したいものを決めて、そのためには何をどうするか見極めながら行動していくことだろう。私が合唱指導している時、たびたび「なんとなくはダメ」「そこにどんな思いを込めたいの?」「何を思い浮かべた?」「どうしたらそれが聞いている人に伝わると思う?」と聞くのと一緒だ。「未来の自分は、今からの自分の選択で決まる」のだ。

 本ブログその6、その7で触れた「自己中心性」とそこで重なるように思う。余生を送るのに「おかげさまで」とか「申し訳ない」も大事だが、「能動的アクター」として自分の目指すもの、自分が社会の役に立てそうなことを発信していくことが、これからのシニア世代にとってとても大事だと思う。「なんとなくではなくて、選択していく」ことが。(続く)